ネットサーフ日誌1995年10月分


  • 平成7年10月5日木曜日ハリケーンOPAL、日誌開始、WEBページのアップデート

  • 平成7年10月6日金曜日「日経パソコン」で見た

  • 平成7年10月7日土曜日ウィンザーからのお客様、ユーザ・ホームページ変更、○○君ってひどいのよ

  • 平成7年10月9日月曜日「日経パソコン」で紹介される

  • 平成7年10月10日火曜日日記人気投票にハッカー

  • 平成7年10月11日水曜日MS Explorer対Netscape、ひとの日記

  • 平成7年10月12日木曜日Netscapeでの文字化、橋本龍太郎

  • 平成7年10月13日金曜日MidWest Microからはもう何も買ってやらない

  • 平成7年10月14日土曜日 win95とディスク・アクセスの問題

  • 平成7年10月16日月曜日続win95とディスク・アクセスの問題

  • 平成7年10月17日火曜日ソフィーの世界、World Conference on Women

  • 平成7年10月18日水曜日ネットワーク・ハブ、Momがニュースに、カーネギーホールのシーズン開幕

  • 平成7年10月19日木曜日ディスク・アクセスのパズル

  • 平成7年10月20日金曜日O.J.シンプソンのインターネット・アドレスは?

  • 平成7年10月21日土曜日Jesus Christ Superstar、Anders Osborne

  • 平成7年10月22日日曜日インライン・スケート

  • 平成7年10月23日月曜日ヒラメと格闘

  • 平成7年10月24日火曜日IDEアダプタとギガバイト・ディスクとwin95、悪魔信仰の儀式での虐待の結果発生する多重人格?!!?

  • 平成7年10月25日水曜日「I read your diary」ボタン

  • 平成7年10月26日木曜日インターネット・サービスの管理者

  • 平成7年10月27日金曜日健康保険、ロンドンのレコード店

  • 平成7年10月28日土曜日娘のグリーンベルト、スペルチェッカ

  • 平成7年10月29日日曜日java、ラマ教僧侶の"Sacred Music Sacred Dance"

  • 平成7年10月30日月曜日キツツキ、ハナミズキ、カーキー

  • 平成7年10月31日火曜日ハロウィーン、High Stakes in Cyberspace

    ホームページへ


    平成7年10月5日木曜日

    ハリケーンOPALも去って青空が広がる。昨日はOPALがアラバマをメキシコ湾から一気に北上して縦断するのではないかとの懸念から、午後はここ北部アラバマの学校まで閉鎖する騒ぎ。OPALがハリケーンから熱帯低気圧に格下げされて北部アラバマに達したのは早朝。 娘を学校へ送っていくころには小降りの雨と辺りに散らばる木の葉や小枝が唯一のなごり。郡部では今日も学校が休みになったところが沢山あるのにと悔しがる娘。

    ようやっとWEBページのアップデートを完了する。流行の日記者に仲間入りすべく、新たにこの「ネットサーフ日誌」を始めることにする。

    古いAIR MosaicでWEBページを見てみるとNetscapeではエラーにならないグラフィックス・エラーが引っ掛かる。中寄せも効かない。

    9月30日に突然Netscape v.12b が期限切れとなりv.122をdownloadして入れ直す。16ビット版では背景パターンの表示コントロールができなくなった代わりに、グラフィックスが以前よりきれいに出るようになったようだ。

    WIN95のExchangeのInboxは今一つピンと来ないが、FAX, dial-up Internet email, MS emailを一括して管理するにはこれしかない。


    平成7年10月6日金曜日

    「日経パソコン」で見たという人から電子メール。「日経パソコン」の10月号はまだ見ていないので本当に載るのかしらと半信半疑でいたが、本当に載せてくれたらしい。(小槌さんすみません。本気で疑っていたわけではありませんが、でもこういう事って実際に見るまではなんとなくキツネにつままれたような気がするものということは理解してもらえますよね。)


    平成7年10月7日土曜日

    雲1つないさわやかな青空、絶好のAIR SHOW日より。夫と娘に付き合ってAIR SHOWを見に行く。 Here is a look at today's Daily BriefingPhotos from today's Huntsville Timesに記事と写真が載っているがこれはアーカイブされていないようなので、今日だけ。その記事の一部を以下に引用しておく。

    Three World War II T-6 training planes looping through the sky no more than 12 feet apart are a wondrous sight from the Earth. Take a look from the cockpit. Steve Gustafson, Ben Cun ningham and Alan Henley do it all the time...

    低空飛行で目の前を一人乗りのジェット機が音もなくすり抜けていくのを見ることができるのはAIR SHOWならでは(音は数秒遅れて届くから一瞬無音かと錯覚する)。Actの数では世界一の規模とか。

    SF翻訳家大森望さんの狂乱西葛西日記津田優さんの評価では必見とあったので9月分を読んでみる。何とも壮絶というか超人的かつ不規則な生活でよく体が持つものだと感心していたら9月末に病気で入院。やはり不規則な生活は体に良くないのです。

    文芸春秋の9月号の書評で「ソフィーの世界」という訳本が紹介されていた。吉岡忍の評によると、高校生あたりを対象にしたヨーロッパの歴史と哲学の話しで、「一冊で四度おいしい」とあったので、今ちょうどその辺りを勉強している娘に読ませたいと思って英語版を探すことにした。原著者の名前が分かればと思って、 Welcome to Amazon.com Books!へ行ってsophieで引くとSophie's Worldという題名の本が見つかる。原著者の名前と内容の解説を読むと日本語版のと一致している。翻訳の質が心配だが、評価は8点とある。多分10点満点の8点だろうから悪くない。その場で注文することもできるがsecure serverと言ってもsecureではないと言うから他の方法で買うことにする。


    平成7年10月9日月曜日

    昨日は日曜日で日誌も休みにする。

    今日も引き続きさわやかな快晴の空。ウィンザーからのお客様とダウンタウンで昼食。そのあと徒歩で辺りを観光。日差しが強く汗がにじむ暑さ。Constitution Hall Park に立ち寄って一休みする。庭に南部特産の綿がサンプルとして植えてあった。白い綿の玉に交じって薄黄色のバラに似た花が咲き、まだ葉が青々している。綿畑の綿の木はもうとっくに茶色に枯れているのにと不思議に思ったら、綿畑の綿は収穫の前に薬品を使ってわざと枯らすのだそうだ。除虫剤、除草剤、枯葉剤と一年中、空から散布してまわるのだから、近くに住んでいる人から苦情が出るのも無理はない。

    プロバイダからユーザ・ホームページ・リストへの登録方法および登録先の変更の通知。今度のは自動登録方式で、80文字以内の記述を付けることができる。早速登録し直す。

    津田優さんの日記なページのリストが引っ越しして中身も変わっている。ホームページにリンクを張ってアップデートしたばかりなのに。

    娘が○○君ってひどいのよ的なことを言っている。何があったのか聞くと、下手なラブレターならぬラブ・ポーエムを書いてよこしたと言うのである。それが下手なだけじゃなくて、人を馬鹿にしている内容だと言うのである。よっぽど頭に来たと見えて、普段は「あの子とはどうなっているの?」てなことを聞いても何も教えてくれないのに、こんなこと書いてきたのよと言って見せてくれる。"You and I are one"とか"You are mine and I am yours"とかいった文が何度もくり返し出てくる。"I am offended"と娘は真顔で言う。こないだ一度ダンス・パーティに行っただけでこんなこと書いてよこすなんて馬鹿にしているということらしい。それで早速返事に 10,000ManiacsのJezebelって歌を書いて渡したのよと息巻いている。どんな歌かと思ったら"To think of my task is chilling. To Know I was carefully building the mask I was wearing..."で始まる何やらかなり激しい決別の歌らしい。夫は"Wasn't it rather harsh?"とか言っている。いつもなら電話をかけてくる彼から今日は音沙汰がない所を見ると効果はあったようだけど。。。それにしても、女の子と男の子の意識のずれはなかなかなくならないものの様だ。

    Books A Millionへ行ってくる。店に一歩踏み込むとコーヒーの香りがする。以前は気が付かなかったが、コーヒー・ショップのコーナーが出来ている。椅子とテーブルも置いてある。コーヒーと本、なかなか気が利いている。それにしても大きな店だ。この地区の小さな本屋が皆つぶれてしまったのはこの店が出来たせいなのだろう。英語のタイトルはもともとストレートに頭に入ってこない所へ持ってきて、横のものが縦になって並んでいるからタイトルを読むのがおっくうになる。New Ageというコーナーがあるから何が並んでいるかと思って見てみると、星占いやカーマ・スートラが並んでいる。娘はNew Ageというのはオカルトのことだと言う。オカルトがNew Ageとはねぇ。"Sophie's World"は在庫がないと言うから注文する。


    平成7年10月10日火曜日

    今日も引き続き快晴。

    津田さんの「日記なページのリスト」を案内に日記を順番に見ていく予定でいたが、人気投票にいたずらで多量の票を投じた人がいたとかで場所も内容も変わってしまった。案内がなくなって、方向を見失った感じ。取り留めもなく日記空間を漂ってしまう。津田さんが番付はともかく解説まで削ってしまったわけは?ファイルとして落としておくべきであった。でもとりあえず、津田さんのほど詳しくないけど、岡林さんの「近況」で、なかひろさんの 私的日記リンクスとFujiiさんの地方別:日記なページのリストを見つけて一安心。ファイルに落としておく。

    「日経パソコン」が届く(小槌さんありがとうございました)。私のWEBページと顔写真が載っている。URLは英語版のだけが紹介されているのに、説明には英語版と日本語版があることには触れていない。紹介されている日本語のページと英語版のURLとで一応両方カバーされているわけだけど。。。他にも6人紹介されている。インターネット関連の記事がたくさんあって日本のインターネット事情が分かる。ニューコアラとBEKKOAMEというプロバイダのことも分かる。


    平成7年10月11日水曜日

    今日も引き続き快晴。

    夫がオフィスでMS Plusを入れてダイアルアップのインターネットをセットアップしたけどつながらないと言うので見てみる。プロバイダとユーザ名のスペルが違っている。良くある事。Netscapeを入れるべきかどうかと聞くから、MS Explorerの評判も悪くないようだからしばらくそっちを使って見たらとうことで、試運転。historyが保存される点がNetscapeより便利。

    きのう日記空間をさまよっていた時に入れたらしい「Diary: Oct 9 1995」のbookmarkをたどって行くと、それが 榊原健一さんの日記だと言う事が分かる。新しいものから逆に少し読んでみる(ローレズで見ているので背景のパターンの濃淡が字の邪魔をして読みにくいのが残念。)新聞勧誘の話しで「字読めないんだろう」には笑ってしまう。親しみやすい文章の流れが気に入る。(これトートロジー?)でも、私の日本語ひょっとしてもう時代遅れになっているのではと思ってしまうような文章で書かれている日記がたくさんあるのも事実。それはそれでおもしろいし勉強になるけど。


    平成7年10月12日木曜日

    今日も引き続き快晴。

    日本語のホームページをNetscapeで見ていると文字化けが出ている。日本語とタグの間で自動改行が入ると化けた文字が現れるらしい。タグの前で段落改行をしておくと大丈夫。

    文芸春秋の10月号が届く。新しく自民党総裁になった橋本龍太郎のインタビューが載っている。総裁に選ばれた時、立ってお辞儀をしている様子がCNNのニュースに出ていたのを見た時は、精悍という印象しかつかめなかったけど、インタビュー中のスナップ写真ではもう少し人柄が読み込める。私の希望的観測と制服のように見えるスーツのせいかもしれないけど、緻密な頭脳と強靭な神経を持った実務型のリーダーという感じ。

    低投票率の中でひときは目立った宗教団体の組織力に言及して、「宗教というものが政治を動かし始めた時の恐ろしさというものは、現実にこの地球上でいっぱい証明されているのです。」と言っているのもいい。アメリカでも同様の現象が進行していて、共和党は過激なキリスト教団体に首根っこを押さえられている。

    今回多数派を占めた共和党が80年代のレーガン政権より露骨な下から上への富の再配分を強行しようとしているのを、前回の選挙で棄権したアメリカ人がどう思って見ているのかは今の時点でははっきりしない。次回の大統領選挙でもこの傾向が続けば大変だというような危機感が一般に大きく盛り上がっているようには思えない。共和党内部でもキリスト教の各宗派でもChristian Coalitionはキリスト教とは名ばかりの小数過激派であるとして、それに対抗するInter Faith Allianceというのを結成しているが、マスコミはあまり取り上げていない。心配な事ではある。


    平成7年10月13日金曜日

    今日はどんよりした曇り空が広がっている。

    娘は上から下まで黒尽くめで学校へ行く。13日の金曜日だから、などと言っている。

    MidWest Microからは金輪際、いっさい、もう何も買ってやらない。

    InfotelのSmart hubを注文したのが9月27日水曜日。24ドル余計に払えばOver night で送ると言うから、ということはあした届くという事かと聞いたら、今日はもう発送は間に合わないから明日発送することになるという。それでは金曜日には届くということかと念を押してOver nightで注文する。それが金曜になっても届かない。土曜日になってどうなっているのか問い合わせると、まだ発送していないという。書類はそろっているから月曜日には発送されるはずだと言う。ようやく火曜日にOver nightで届く。

    夫が週末になってようやく時間が出来てインストールしようとするとPower Adapterが入っていない。月曜になって問い合わせるとすぐに送ってくれると言う。水曜になっても届かない。例のAutomatic answering systemとかいうのであれこれボタン押しをさせられたあと、next available representativeが答えるまで延々と待たされた挙げ句に問い合わせるとまだ発送していないという。書類はそろっているから今日明日にも発送されると思うなどと言っている。Over nightで送ってくれるんでしょうね、と聞くと、Groundになっていると言う。Over nightの料金払っているんですけどと言うと、supervisorに聞いてくるからちょっと待てと言う。それでover nightで送ってくれる事に決着して電話を切る。

    木曜日に確認のためにと思ってまた問い合わせるとまだ発送していないと言う。今日送ってくれるんでしょうねと聞いたらそれは保証できないと言う。今日まだ着かないところを見ると昨日発送しなかったってことだ。

    とりあえず他のpower adapterで代用できないかと思ってtech supportに電話して事情を説明すると、あれは製造元から送ってきたパッケージの中にpower adapterが入っていなかったのがあったんだよね、てなことを言っている。責任の擦りつけをしている場合じゃないでしょうとは言わずに、フム、フムと聞いておいて、power adapterの仕様を教えて欲しいと言うと分からないと言って済ませようとする。"Can you find out?"と聞いたらようやく重い腰を上げて、"Sure. Just a minute"とか言って電話口を離れる。さんざん待たせた挙げ句に、Radio Shackあたりで売っているstandardの8ボルト、8アンプのを使えばいいと言ってくる。

    連中の言うことだから当てにならないけどと思ってRadio Shackに電話して聞いてみると、案の定そんな仕様のpower adapterは置いてないと言う。以前地元のコンピュータの店に聞いたとき、network hubの在庫はないけど2日で取り寄せてくれると言っていた。これもどこまで当てになるのか分からないけど、今日注文したら来週になるわけだから、月曜日に届くのを待っても同じこと。

    アメリカでこんなことに一々腹を立てていたら身が持たないとは分かっていても、まったく腹が立つ。社長に文句の手紙でも書いてやろうかと思って、カタログを見るとA message from the presidentというのがあって、その最後に型通りに

    "...and we'll do whatever it takes to make (and keep) you happy."

    とある。白々しい。もう絶対何も買ってやらないぞ。


    平成7年10月14日土曜日

    夜中に雨が降り出したらしい。昼ごろに雨がやんで、気温が急激に下がってきた。

    どうも偶然とは思えない。WIN95でHDの整理をしようと思って大量の削除を行ったらギガバイト・ディスクやCD-ROMのアクセスがおかしくなって、CMOSがリセットされている。CMOSがリセットされたのはバッテリーが切れたせいかと思ったら、セットアップしなおして次にパワーアップしたときにはリセットされていない。それに削除した覚えのないC:\のDOS関係のファイルが消えていたりする。

    最初は何かの偶然かと思ったけど、2回も起きると偶然とは考えにくい。何の警告もなしに起きるから気味が悪い。ともかくバッテリーは取り替えたけど、WIN95で大量の削除をするのは控えよう。それにしてもRECYCLE BINというのは善し悪しだ。どういう仕掛けなのか知らないけど、大量に削除するとRECYCLE BINにC:のスペースが食われてしまうからそのつど空にしなければならない。

    夫は"I hate computers. Don't you?"などと言っている。"Can't live with them, and can't live without them"なのである。


    平成7年10月16日月曜日

    快晴。昨日から朝晩は暖房が恋しい寒さ。夜は空調を暖房に切り替える。fireplaceに火を入れている家もあるとみえて外に出ると煙のにおいがする。

    ギガバイト・ディスクとCD-ROMのアクセスがおかしくなってCMOSがリセットされてからはconfig.sysとautoexec.batでドライバを立ちあげないとWin95はそれらをアクセスできないとうことが分かった。

    systemのデバイス・ドライバでHD controllerを調べると!マークがついている。performanceのところを読むと、XBIOSをconfig.sysで使っているので効率の悪いMS-DOS互換モードになっているという。夫がオフイスで使っているpentiumのセットアップを調べるとギガバイト・ディスクのドライバはconfig.sysで立ちあげていないという。

    ディスク・メーカー、 MAXTORのWEBページを読むと32ビット・アクセスにはバージョン6.03から出しているontrackw.386というドライバを使う必要があると書いてある。インストール用のディスクを見るとバージョンが6.03.04とある。中身を見てみるとontrackw.386も入っている。しかし、これは何処にもインストールされていない。readmeには何の説明もない。

    さらにWEBページを読み進むと、32ビットで使えないけどどうしたら使えるようになるのかというFAQに対して新しいWindows用のファイルをダウンロードできると書いてある。何回トライしても繋がらないのでontrackw.386ならダウンロードしなくても済むけどと思いながら、とにかくテックサポートに電話をすることにする。

    状況を説明すると、computerは何を使っているかと聞くから、486だというと、それなら新しいファイルをダウンロードしろという。pentiumなら必要ないけどという話し。そういうことでしたか。それにしても何時ならftpサーバに繋がるのだろう。


    平成7年10月17日火曜日

    引き続き快晴。

    Sophie's Worldが入ったというので取りに行く。かなり分厚い本でしかも活字が結構小さい。最初の数頁を読み、残りはパラパラめくってざっと目を通す。西洋哲学史という観点から見れば標準的な構成になっているようだ。人間の歴史として読むと、偉大な哲学者(すべて男)も女性の話しになると男尊女卑で自分たちの都合の良いようなことばかり言っていたということになるのだろうか。ファンタジーとミステリーについてはどこまで楽しめるかまだ確信が持てない。

    Momに誘われるままに、ハンツビルで(アラバマ州でもかも)ただ一人り、中国で開かれたWorld Conference on Womenに行ってきたという女性がゲスト・スピーカーだというAltrusa International( service-clubs general-faq参照)の会合に行く。

    70を既に越えたと思われる白髪が上品な人であった。長年、教会を通して女性の人権問題に取り組んできて、今回はちょうど一緒に行こうという人がいたので思い切って行ってきたと言う。中国側の受け入れ体制は整っていたとは言いがたいけど、歓迎の気持ちは充分感じたとのこと。大変な混雑で、もう一度と思うような経験ではなかったけど、行ってきてよかったと言う。

    世界の貧困人口の大半は女と子供。教育、医療、政治経済、暴力などで女性は生まれてから死ぬまで様々な差別と人権の侵害を受けているという生々しい事例の報告をたくさん聞いた。アメリカもまだまだこれらの問題を解決していない。と言う話しを、医者の妻として恵まれた暮らしをしてきたであろう人の口から直に聞くという体験はそれなりに元気のつく体験であったように思う。

    ヒラリーには会いましたかという質問に、その機会はなかったとのこと。 ヒラリーのスピーチも生で聞く機会はなかったようだ。


    平成7年10月18日水曜日

    引き続き快晴。

    ネットワーク・ハブがようやく手に入る。これは月曜日になってもパワー・アダプタが届かなかったので、通販をあきらめて地元のコンピュータの店に注文したもの。月曜日に注文を入れたらアトランタから翌日には届くということだった。火曜日に電話したら、今日着かなかったので念のためにもう1つ注文すると言う。まあ今日着いたからいいけど、なんで誰も彼も安請け合いをするのだろうか。ないものはない、できないものはできないと言ったほうが信用されるのに。

    Momが今日6時のニュースに出るから笑わないで見てよと言ってくる。冬の火災シーズンに備えて火災報知器の電池を取り替えるようにという老人を対象にしたローカル・ニュースの1コマにひょんなことから駆り出される羽目になったものということであった。

    カメラ・クルーが午前中に来て、Momが踏み台に立って壁から火災報知器を取り外し、椅子に座って電池を取り替えてもとに戻すまでを撮っていったけど、ニュースにどんな風に放映されるかは見てのお楽しみということで、早速VCRをプログラムしておく。

    30分のニュースの終わりのほうに出る。踏み台に立って火災報知器を取り外すところと、椅子に座って電池のチェックにボタンを押してピーピー言わせているところが放映された。フーム。肝心の電池を取り替えているところを見せないというのは?

    PBS(パブリック・テレビ)が GREAT PERFORMANCES: CARNEGIE HALL OPENING NIGHT(1995)と題してカーネギーホールのシーズン開幕にボストン・シンフォニー・オーケストラ、セージ・オザワ、それにEVGENY KISSINのピアノでチャイコフスキーをやっているのを中継。

    娘を呼んで、すごいピアニストだから見たらと言ったら、ちょっと見て、こんな人の真似しろったて無理よと言わんばかりにさっさとインターネットの Star Wars MUSHに戻っていく。それにしてもキッシンの指は長い。セージ・オザワもずいぶん年を取った。人のことばかり言っていられないけど。。。


    平成7年10月19日木曜日

    引き続き快晴。

    MAXTORのFTPサイトがアクセスできないので電子メールを送ったら折り返し電子メールでファイルを送ってきた。まず、Readmeファイルを読もうと思ってファイルマネージャの「名前を指定して実行」でnotepadを指定したら何とXingitのreadme.txtファイルが開く。

    何回やっても同じ結果。そんなファイルはインストール用に作ったフォールダには入っていない。拡張子が付いていなと勝手に.txtを付けて別のフォールダから引っ張ってくるというのはこれまでに出会った覚えがない。拡張子がtxt以外だと開かないというのは覚えているけど。

    念のためと思ってDOSプロンプトで自己展開のファイルを再度実行してファイルを取り出しtypeコマンドでreadmeの中身を見ると今度はMAXTORのファイルであることが分かる。それをファイルマネージャに戻ってnotepadで開こうとすると、またXingitのreadme.txtが出てくる。

    こないだ大量のdeleteをやってから日本語のwindowsまでおかしくなっているらしい。「ゲーム」と「スタートアップ」のプログラムグループも出てこなくなって、代わりにエラーメッセージが出る。全く気味が悪い。


    平成7年10月20日金曜日

    朝に雷雨。午後は晴れ。週末は霜注意報。

    最近聞いたジョークを1つ。

    O.J.シンプソンのインターネット・アドレスは?

    //backslash.Escape

    本来ならbackslashのところに逆スラッシュの記号を使うところ。でも残念ながら日本語では¥になってしまう。

    念のための解説:

    スラッシュ(slash)には刃物で乱暴に切り刻むと言う意味がある。

    「切って、切って、返し切りにして逃走」と言うのは解説のしすぎ?


    平成7年10月21日土曜日
  • 晴れ。
  • Broadway Theatre League主催のThe JUDAS COMPANYというグループによるJesus Christ Superstarを見に行く。この映画版は見たことないけど、話しの筋や構成はThe last temptation of Christに比べれば子供だまし。歌や演技も聞けるのはMary Magdalene役のChristine ReaとPontius Pilate役のJason Raizeぐらい。肝心のJudusとJesus(映画と同じTed Neeley)はぜんぜんぴんと来ない。一足先にマティネに行ってきた娘はJudusがよかったと言っているからダブルキャストで下手なほうに当たったということか。

    Jesus Christの髭と不揃いの髪をみて1つ納得したことは、オーム真理教の麻原のいでたちである。麻原のあの格好にはどういう意味があるのかとかねがね不思議に思っていたが、あれはJesus Christの真似だったのだ。宗教ごっこをやっていた彼ららしい思い付きというべきか。

  • Jesus Christ Superstarのあと、Anders Osborneを聞きに行く。Big Spring Jam (Big Spring International Park参照) で発見したバンドで、またハンツビルに来ると言っていたのを楽しみにしていたもの。リーダーのAnders Osborneがリード・ギターとボーカル、それにベース・ギター、ドラム、キーボード兼アコーディオン、バイオリン兼ボーカルの女の子(Theresa Andersson)、各一人と言う構成もなかなか良い。スタイルはLittle Featの影響を感じさせる。ソロCDに入っているTheresaのブルースはRicky Lee JohnseとかBonnie Raittを思い出させる。ステージではあの小さい体のどこからと思うような迫力のある高い声が魅力。(newsgroupの news:bit.listserv.blues-lRe: Anders Osborneその他を参照。)

    ニューオリンズが拠点でTipitina'sで、さらにはHouse of Bluesでも演奏するとのことだから、かなり認められてきているバンドだ。これまでに出した3つのCDも持ってきていたので買う。次のCDは一応名の知れているレコード会社から出るとのこと。Theresaに"I hope you are making it."と言ったら、"We are getting there."という答え。

    場所はいかにも学生相手風のおんぼろクラブで、PAの調整さえまともにできていないステージでの演奏になってしまったのは残念だ。次回のハンツビル公演はもう少し格が上のクラブでやるということだから、次回を期待しよう。

    それにしても、どうしてこの種のギグは夜遅くになってからするのだろうか。始まったのが11時、終わったのが2時半。これでは始めから「普通の人」は相手にしませんというに等しい。しかも夫はギグの後、バンドメンバーに話し掛けてはげましてあげるのがファンの役目と心得ているらしく、なかなか帰ると言わない。家に着いたのは3時すぎになってしまった。


  • 平成7年10月22日日曜日
  • 引き続き快晴。

  • とうとうインライン・スケートに乗ってしまう。友人が子供を連れてスケートに行くから一緒にどうか、晩ご飯もご馳走するからと言うのに釣られて家族そろって出かける。娘はインライン・スケートに乗って友達のところに遊びに行ったりするベテランだけど、私も夫もスケートを持っていないから、子供が滑るのを見守りながらオシャベリでもという趣向かと思って出かけると、足のサイズは幾つかと聞いてくる。サイズを言うと、私にも夫にも合うのがあるから一緒に滑ろうという。どうやら子供はだしで、親が日頃の運動不足を解消しようというのが真の目的らしい。

    道具に凝る人らしく、防具からホッケーのスティックまで揃えてある。恐る恐る滑ってみるとスピードスケートに似た感じで、普通のローラースケートよりは扱いやすい。ただ、氷の上と違って横滑りがきかない。アイス・スケートの要領で無意識のうちに横滑りする方向に力が入ったりして、つんのめってしまう。

    インライン・スケートは日本でも盛んなようだけど、これで普通のローラー・スケートは過去のものとなるのだろうか。

    スケートの後、家族対抗でフリスビー・サッカーなるものを試みるが、これはすぐに息切れがして長続きしない。


  • 平成7年10月23日月曜日
  • 引き続き快晴。

  • Bruno's Grocery Store(日本ではスーパーって言うんだっけ)にめずらしくヒラメの生きの良いのが入っている。嬉しくなって大きいのを2枚買ってくる。近ごろ包丁の手入れをしていなかったから、まず包丁砥ぎから始める。

    生きが良いといっても比較的良いだけだから、生で食べれるかどうかは食べてみないと分からない。身をおろして、皮をはぎ、削ぎ切りにしてレモンでしめて食べてみる。結構いける。でもそれだけではつまらないから料理の本を見てみることにする。

    最近Books A Millionで見つけたPractical Japanese Cooking(辻静夫、はた・こういちろう共著)を見るとDeep-Fried FlounderというのとRolled Flounder with Eggというのがある。後者のほうは昆布じめにするとあるから、昆布を探すと、切らしている。昆布を買いにまた出かけたり、骨の空揚げまでしたりしていると半日がつぶれてしまった。

    空揚げのほうは家中油臭くしてまでする価値があったかどうか疑問。次回はムニエルにしよう。昆布じめの方は生よりずっと食べやすい。


  • 平成7年10月24日火曜日
  • 晴れ。

  • Maxtor の32bitアクセス用のontrackw.386の説明にはwin95の話しが出てこないからおかしいなと思っていたら、インストール・プログラムはwin95にはインストールできないと言って終了する。もう一度サポートにメールを送ると、問題はIDEアダプタの方のドライバーだからそっちのメーカーに聞けと言ってくる。

    このレベルの話しになってくると何だか良く分からないけど、win95はLBAモードをサポートするから、LBAドライバーを使うアダプタならMAX*BLASTを使う必要はないという話し。pentiumは新しいからLBAドライバーが付いているけど、私の486マシーンは古いから付いていないと言うことらしい。

  • パブリック・テレビの Frontlineで"The Search for Satan"というドキュメンタリを見る。Frontlineはこの種の精神衛生医療の分野での不正不良行為をたくさん取り上げてきている。この種の問題を掘り下げて取り上げている所は他にはないようだから、この分野では貴重な番組。

    今回は常識ではとても考えられないような「悪魔信仰の儀式での虐待の結果発生する多重人格」とかいう病名をでっち上げて、患者を長期間入院させ、多額のお金を健康保健からせしめていた連中がいたという話し。家族ぐるみ幼い子供達まで入院させての保険稼ぎ。赤ん坊のときに悪魔信仰でプログラムされた頭を洗脳するとか言って患者を薬付けにして、拷問としか思えない様なことを病院ぐるみで行っていたというまったく信じられないような、本当の話しだ。オーム真理教での「修行」の話しにも少し似ている。

    そんな話しに乗せられる患者も患者だけど、いろいろ自分にたいする疑問や迷いがあって、専門家に相談に行くわけだから、自分の常識はとりあえず保留して、いわれるままに「治療」を受けて見ようと思って始めるのだろう。

    これまでにも保育所の先生が子供達に性的虐待を加えたという訴えに荷担して、子供達を誘導して話しをでっち上げるのに中心的な役割を果たしたセラピストの話し(Innocence Lost: The Verdict) 、recovered memory なる理論をでっち上げて、すべての心理的問題は幼いときに親から受けた虐待(主に性的)が原因だから健康を取り戻すには、それを思い出して親を糾弾し、親と縁を切らなくてはならないといって患者を泥沼に引きずり込み、長期間治療に通わせるという手合いの話し(Divided Memories)も取り上げられている。

    もっと厄介なのはこの手の話しを信じて無実の人間に有罪の判決を言い渡す陪審員がいることである。精神科医とかセラピストとか心理学者とかれっきとした学歴と資格を持っている連中が確信を持って言うことだから、彼らのまやかしを論破できる専門家を証人に呼ぶだけのお金と弁護士の才覚がなければ勝てない。

    心理療法を行う資格が認められている職種には精神科医、臨床心理医、プロフェッショナル・セラピストなどがあるが、この種の問題を起こすのはだいたい精神科医やセラピストに多い。臨床心理医(Clinical Psychologist)というのは、どの州でも科学的方法論の習得を要求するPh.D.の取得が資格の前提になっている上に倫理規定が厳しいから、この種の問題を引き起こすことが少ないのであろう。

    出版されている心理学の論文にもこのデータからどうしてこんな結論になるのっていうのが結構あるから、Ph.D.の科学的方法論の習得の度合も過信はできないけど、「心理的問題に苦しむ人の中には子供のとき親から性的虐待を受けた人がいる」という観察から「心理的問題の背景には必ず親による性的虐待がある」という結論は引き出せないということを理解するにはPh.D.は必要ない。

    この「親による性的虐待」の扱いは厄介な歴史を背負っているという背景もある。フロイドは「子供のとき親から性的虐待を受け、未だにその記憶に悩まされている」という患者の告白から「子供のとき親から受けた性的虐待が神経衰弱の原因になる」という主張をしたら、当時の精神医学界から完全に無視された。それで180度方向転換して「神経衰弱は、子供が親と性的関係を持ちたいという願望を持ち、その満たされなかった願望の処理ができていないため発生する。」と言う論理を展開したら、それが一般に受け入れられ、長年その理論に基づいて精神分析が行われたという歴史がある。それが女権運動、やレイプの問題とも絡んで今また180度方向転換したってわけだ。

    どっちにしても話しが心の問題になると科学的思考過程が停止してしまう人がたくさんいるということなんでしょうね。宗教やカルトなんかの問題に関しても同様のことが言える。


  • 平成7年10月25日水曜日
  • 晴れ。

  • WEBページのアクセス数を見る方法をまだ勉強してないから、私のWEBぺーじを見てくれる人がどのくらいいるのか皆目見当がつかないでいた。とりあえず日誌に「I read your diary」というボタンを入れて、押していってくださいと書いておいたら、結構たくさん「I read your diary」メールが届いている。時刻のスタンプを見ると午前4時なんていうのがあったりする。ネットサーフする人の中には夜勤族とか徹夜族なんかもいるんですね。別に驚くべきことではないけど。

  • 平成7年10月26日木曜日
  • 曇り時々雨

  • HiWAAYのシステム管理者から「It must be the time of year, goblins are in the Internet and have been active at HiWAAY as well.」という書出しの、ため息が聞こえてきそうなステータス・アップデートが届く。 利用者が多くなって混んできたのでwebサーバとnewsサーバを別々の機械にしたら、newsサーバにトラブルが続出。いろいろ勉強して、明日には使えるようになる目処が付いたけど、newsのデータベースを全部失ってしまった、ということらしい。

    さらに続けて、インターネットの方でも変なことが起きてるみたいなんだよね。DNSサーバのルックアップで変なタイムアウトになったかと思うと、またすぐに直ってたりして。。。うちの機械でも「ゴースト」が出て、固定IPの利用者に迷惑掛けてたみたいだし。。。それに電話会社の方でもいろいろへまやってくれるし。。。てなことをブツブツ言ってる。

    結論はインターネット全体があまりにも大きくなって、問題の原因を突き止めるのが非常に難しくなってきているということらしい。


  • 平成7年10月27日金曜日
  • 雨、雨、更に雨。

  • 雨の日に限って出かける用がある。昼は健康保険の相談がてら夫のランチに付き合う。午後は娘を学校へ迎えに行って、ピアノのレッスンと空手の稽古への送り迎え。その合間に買い物も。

  • 健康保険は、前に勤めていた会社で加入していた健康保険の継続 (COBRA)の期限が切れたらどこの健康保険に加入するかという頭の痛い問題。今度、夫のグループで新しく健康保険に加入するからそれに切り替えるかどうかが当面の問題。いろいろ比較してみると掛け金が1年に1000ドル余分にかかるのに、ベネフィットは問題にならないお粗末さ。小規模の会社や個人で加入できる健康保険はどれも詐欺同然。しかも掛け金は半分しか税金控除の対象になっていない。

    ヒラリーの医療制度改革案ではこのような弱いものいじめの不公平は出来なくなるはずだったのに。ヒラリーの改革案をつぶしたお方々、この恨み、晴らさずにはおきませぬぞ。といっても化けて出る以外に名案があるわけではないけど。。。

  • 夫の友人でヨーロッパ旅行に出かけている人から絵葉書が届いた。ロンドンの主なレコード店にはすべて例のレコードが置いてあるよー、てなことが書いてある。例のレコードったって、夫がレコーディングとドラムを担当したあの手作りのレコード? 配給会社と契約したなんてこと聞いてないし、第1そんな物好きな配給会社があるわけないし、と思って夫に聞いたら、自分でレコード持ってってこっそり置いてきたってことらしい。

  • 平成7年10月28日土曜日
  • 快晴。

  • 娘は今日はグリーンベルトの検定試験だとか言って朝から張り切っている。グリーンベルトというのはどれくらい黒帯に近いのか私には全く見当がつかないけど、黒帯を取るまで続けるのだそうだ。

  • 無事、検定試験に通ってグリーンベルトになった娘を連れ、スペルチェッカを買いに買い物に出る。娘が先日スペリングのテストでみじめな点数をもらってきたのを見て、ことの深刻さにあわてたのであった。

    小学校4年の時に買ったスペルチェッカはとうの昔に壊れてずっと使っていなかったけど、今までは何とかしのいできた。今度の英語の先生はスペリングに厳しいらしい。家で書くレポートにはコンピュータのスペルチェッカを使うからいいけど、教室で書かされたエッセイはスペルミスでかなり減点されている。教室で携帯用のスペルチェッカを使わせてもらえないか聞いたら、大いに使ってよろしいと先生が言ったという娘の報告。Radio Shackで気に入ったのが見つかる。25ドルだった。数年前に比べると随分安くなってる。

    しかし、スペリングなんて能力も遺伝するのかなぁ。両親そろってスペルチェッカがないと簡単なメモも書けないんだから。。。


  • 平成7年10月29日日曜日
  • 快晴。

  • Netscape 2.0bに皆が大騒ぎをしている理由がようやく分かった。Javaが使えるってことっだったのだ。NPRのニュースで Javaの話しをしているのを金曜日に聞いたときはもう少し先のことのように聞こえたが、2.0bに既に入っていたのだ。たまたま 近多 泰宏さんの日記、 今日の○と×を読んでいて ネスケ情報ページをみたから分かったもの。

  • チベットのラマ教の僧侶達による"Sacred Music Sacred Dance"というのを見に行く。中国共産党によるチベット侵略と宗教弾圧を逃れてインドに亡命中のラマ僧が資金稼ぎと中国共産党の人権迫害を世界に訴えるためにやっているものらしい。

    Sacred Musicというのは何のことはない読教であった。ただ、お教のありがたみはその音楽性にあるという点が耳新しい。特に低音の効果を重視して、これ以上低い声は不可能と思われる低い声での読教はそれなりにありがたみが「身にしみる」感じはした。ポリフォニーを使っているのもおもしろい。

    楽器に太鼓、シンバル、鈴、背丈ほどもあるホーンを使っている。音楽的には中国との共通性を感じさせるが、洗練度は今一つ。

    Sacred Danceというのは 獅子舞であった。頭は日本のものより大きく、体は縫いぐるみのような感じ。前後ろ二人で一匹を演じるもの。口は開かず、洗練度は日本の獅子舞の方が数段上。

    日本にいたときは日本独自の文化のように思っていたものが実はそうではないと分かった物が多い。こういう文化の共通性は仏教を通しての物なのだろうか、それとも同じウラル・アルタイ語族に属するという人種・文化の共通性に由来しているのだろうか。


  • 平成7年10月30日月曜日
  • 曇り後雨。

  • 普段見掛けない鳥が来ている。赤い頭で、胸が白、羽は白と黒の縞。キツツキの一種らしい。木の幹にとまって時々幹をつついている。

    庭のDogwood treeの葉がかなり色付いてきた。庭を一回りしてみると、落ち葉がかなり溜まってきている。ドングリは粗方落ちたと見えてデッキや屋根に当たる大きな音に脅かされることがなくなった。草花は青々としてまだ元気に花を付けているものが多い。近所の家のバラ園でもまだ花が咲いている。

    北海道育ちでdogwood treeはアラバマへ来るまで見たことがなかった。その日本名の花水木というのも辞書を引いて知った。花水木といえば、日本に長いアメリカ人にdogwood treeの話しで"What a name for such a pretty tree"と言ったら、ハナミズ木だってどっこいどっこいだという答えが返ってきた。鼻水木なんて言葉は頭をかすめたこともなかったから、完全に一本取られてしまった。

  • 買い物に行って車に戻ってくると車のキーが見つからない。車の中を見るとキーをイグニッションに差し込んだままにしてドアをロックしてある。幸いオフイスにいた夫が合鍵を持ってすぐに来てくれたからよかったけど、これからは車のドアをロックするときは必ずキーを使うようにしなくちゃ。

  • 平成7年10月31日火曜日
  • 曇り

  • 今日はハロウィーン。娘は上から下まで黒ずくめの服を着て、昔、縫い物に興味を持っていたとき自分で作った黒のマントを持って学校へ行く。牙を付ければドラキュラといういでたち。もう"Trick or Treat"に行く年じゃなくなったんだから夜は家にいて子供達にキャンディーを渡すのをやってちょうだいと言うと、友達のところでパーティーがあると逃げられてしまった。

    日本でも昔「ローソク出ーせ、出ーせーよ、出さなきゃひっかくぞ」みたいな事を言って子供達が家々を回るということをした。もう夢だったのか現実だったのか区別がつかないほどの遠い記憶になってしまったけれど、七夕かお盆の頃にそういうことをしたような記憶がある。今でもそういう風習が残っているところはあるのだろうか。

  • 今週の Frontlineは"High Stakes in Cyberspace"。どんな内容かと思ったら、インターネットとインターアクティブTVの出現によってコマーシャル革命が起きるということらしい。1つ興味を引いたのはYahooをやっている2人の学生に大きな契約の話しが舞い込んできているという事。Yahooをコマーシャルのプラットホームとしてプロモートしたいという投資家が現れたという事らしい。

    Yahooにコマーシャルを入れる余白があるというだけでなく、誰がどういう情報をアクセスしたかが分かるから、その情報を使って的を絞った効率の良いインターアクティブ宣伝ができるという事らしい。もちろんその場で買わせることもできるという仕掛けだ。

    Washington Post も何やら野心的なオンライン・サービスを始めたという話し。紙の新聞より掘り下げた記事や手の込んだ宣伝が可能という事らしい。


  • ホームページへ|日誌インデックスへ|お便りは eueda@hiwaay.net上田悦子