平成7年12月9日土曜日
もう20年ほども昔のことになるが、トリドの大学院の学生仲間に工場で仕事をしたことがあるというのがいた。工場の中は冷房してなくて、マネジャは冷房の効いたオフイスから時々出てきて、上司風をふかせてすぐに戻っていく。それが憎らしくて、皆わざと不良品を作るという状態だったという話しをその人から聞いたことがある。
そういうマネジメントの会社が今でも生き残っているのかどうか知らないが、employeeという言葉はあくまでも使用人という意味であって、employerとemployeeの間の関係も第1にそういう枠組みの中で捉えられるという感じがする。だから使用人は言われたことを黙って実行すればよいのであって下手に頭など使ってはいけない。日本語の「社員」に匹敵する所属に焦点を当てた慣用の語句は英語にはない。kaizenにしてもTotal Quality Control にしてもそういう関係を少なからず変更せずには実現しないから掛け声だけでは誰もついて来ない。
ホームページへ|日誌インデックスへ|お便りは eueda@hiwaay.net( 上田悦子)