1997年4月27日 日曜日 − 娘のプロム
先日7フィート半に挑戦したときは、どこをどう間違えたのか、棒を顔の正面に引き寄せて、唇が腫れ上がるほど棒にぶつけてしまうという怪我をした。その日はちょうどプロムのある日で、せっかくのおめかしも腫れ上がった唇でだいなしになるかと心配したけど、本人はそれほど気にもせず楽しんできたようだ。
場所によって、時代によって詳細に多少の違いはあるのかもしれないけど、標準のプロムのプロトコルは、デートの形式を取る。意中の人にこの日いっしょに行ってもらえるかどうかで大騒ぎをする子達も少なくない。もっとも、誰と行くかよりは、一緒に行ってくれる人がいるかどうかの方が重要で、大半は適当に相手を見つけてくる。
男の子が車で女の子を迎えに行き、おめかしに時間のかかる女の子を、決まりの悪い思いをしながらその子の親と世間話などをして待つ。女の子が出てきたら、持参のコサージュを贈り、それを手首あるいは胸に付けるのを手伝う。この時女の子も男の子のジャケットの衿に付ける花を贈る。用意万端整ったら、心配顔の親に見送られて、まずレストランへ行ってディナーを食べた後プロムへ行く。プロムでは写真屋に来てもらって、1人1人記念写真を撮ってもらったりする。音楽はバンドのときもあるしDJの時もある。それが夜中の1時半頃まで続く。
親としては、プロムの後真っ直ぐ帰ってくればいいと思うけど、そうはいかないらしい。2次会に流れて、夜食を食べたり映画を見たりした後、女の子を家まで送って行く。
パーティーやデートというと飲酒運転、セックス、麻薬、レイプと心配は尽きないけど、高2にもなったら、最後は本人の分別・判断に任せるしかない。