1997年4月12日 土曜日 − スプーン?

  • シャクヤクが咲き始めた。

  • 今日は晴れだけど寒い。散歩に行くのに、椅子の上に放り出されたままの娘のジャケットに手を通した。ポケットの中で何やら金属のかち合う音がするので、見てみると、スプーンが3本入っていた。近頃見あたらないと思っていたスプーンがこんなところにあったのかと安堵したけど、考えてみれば3本もスプーンをジャケットに入れて持って歩くというのも不可解。時々持っていく弁当にスプーンが必要な物を入れることはまずない。それに学校のランチなら食器のたぐいは学校のランチ・ルームに揃っているはず。娘に問い正すと、メタル・ディテクタに検出させるためだという。

    ハンツビル市立の各高校には警察官が常駐している。娘が行っている学校では特に物騒な事件があったわけではないけれど、備えあれば憂いなしということらしい。その警察官が時々メタル・ディテクタを使って抜打ちの所持品検査をする。ギャングに入っている学生がピストルやナイフを持って学校へ来るという例が他の学校であったせいだ。

    でも所持品検査をされる学生にしてみれば、迷惑至極。それでいろいろ抵抗策を考え出すらしい。3本のスプーンもその抵抗策の1つだったらしい。それで成果はと聞くと、メタル・ディテクタに一応検出されたけど、大きな音が出るほどではなかったから、とがめらなかったと娘は残念がっている。いやはや。

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