ただでさえ暑い上に、保温用のヒートランプのすぐ前に立っての仕事だから、じっと立っていても汗がにじんでくる。建物の中で空冷も入っていたけど、調理と保温で発生する熱に対して、焼け石に水。この地域の電気代は安いとはいえ、電気代だけでも馬鹿にならない額だろうと思ったりする。
最後のレースが始まるころには売り子の仕事から開放されて、夜風の心地好いスタンドでレースを見ることができた。陸上競技のトラックと同じ大きさだろうか、直線で加速してカーブで減速というパターンだからスピードは出せない。映画"The Field of Dream"に主人公が"If you build it, they will come."というお告げを夢に見るシーンがあるけど、このスピードウェイもその精神で作ったものに違いない。
野球で言えば草野球とマイナーリーグの中間ぐらいに当たるのだろうか。昨日は、4つレースがあってそれぞれに10台ほどエントリーがあった。例によって、どの車も車体にスポンサーの名前が所狭しと書いてある。中には将来大きなレースに出る日を夢見ている人もいるに違いない。スタンドも結構埋まっていた。
車の爆音は加速と減速のくり返しで、不思議と催眠効果のあるリズムを持っていた。それが時々車が接触してスピンするなどの事故で黄色の旗が出て中断する。
フロリダのデイトナで少年時代を過ごした夫はカー・レースに目がない。Huntsville Speedwayにも時々娘を連れて見に行く。タラデガ500の行われるタラデガも車で2時間ほどのところにあるから、いつもはテレビで見ていたレースも去年は偶然チケットを手に入れることができたので、真夏の暑さをものともせず娘を連れて見に行った。
売店のオーナーは売り子の数を揃えるのにいつも苦労するから夏休み中もバンドから人を送ってもらえるといいのだけどと言う。夫と顔見知りのオーナーは夫に来週も来てよなどと言っている。もちろん一年に1、2回バンドのためと思えばお付き合いでするけど、それ以上やる気はない。
ホームページへ|日誌インデックスへ|お便りは eueda@hiwaay.net( 上田悦子)