ネットサーフ日誌:平成8年2月


1996年2月6日 火曜日
  • 曇り

    今日も学校は全て休み。会社も休みにしているところが多い。今日は気温が40Fまで上がってかなり溶けるだろうという予報だけど、まだ外は真っ白。

    金、土、日、月の4日間はソリ滑りだ、ランチだディナーだといっているうちにあっという間に過ぎてしまった。

    土曜日には隣町に住むMom & Dadの近所の人から電話があって、Mom & Dadの家が屋根から下まで滝のような氷の壁に覆われているという連絡。しかも玄関のドアには水道局からの通知が張ってあって、それには水が大量に使われているから何とかしろと書いてあるという話し。さらにその地区は金曜から停電だったという。この寒さで水道管が破裂したということだ。問題は家の中にどれくらい水が洩れたかだけど、それは行ってみないと分からない。Mom & Dadはフロリダからの帰路にあるらしく、連絡が取れない。金曜日に連絡先を知らせてくれるようにと電子メールを出してあったけどまだ返事が来ていなかった。義兄さんや義姉さんに電話して聞いても誰も連絡先を知らないと言う。

    夫は水道局に電話したら1回目は留守番電話。2回目に幸い生身の人間が出たので元栓を閉めてくれるように頼む。夫はそれでもとにかく様子を見に行ってくると言う。車は前輪駆動だけどチェーンは着けてない。この辺はアパラチア山脈の南端に位置し、山坂が多い。行きは登りで始まるから、登れなければ戻ってくることにして、万が一に備えて毛布や食料、携帯電話、懐中電灯などを積み込んで、娘を連れて行くことになった。私は家で待機。既に3:30 p.m.を過ぎていた。

    間もなくして、ミシガンの義妹さんから電話。Momから電子メールが届いているているという連絡。早速調べると私のところにもコピーが届いている。ジョージア州のCordeleという町で宿を取って待機していると書いてある。

    そのあと無事向こうに着いた夫から電話があり、家の中には水漏れのあとは見えないという報告に一安心。外の散水に使う蛇口の所で水道管が破裂しただけらしい。夫はそれを連絡先の分かったMom & Dadに連絡することにして、私はさらに待機。結局、夫はDadの指示に従って、トイレの水を落とし、fireplaceのガスを付けっぱなしにして出る。途中どこかでご飯を食べて暖まってから帰るつもりだから遅くなっても心配しないように、道路もそれ程困難な状態ではないから、という連絡を最後に帰宅したのは10:00 p.m。

    帰り道、追い越していった小型トラックが目の前でスリップしてスピンし出し、もう少しで衝突するところだったけど、車間距離を充分取って、轍を避けるために別の車線を走っていてので、衝突せずに済んだという武勇談のおまけまで付いた。

  • 日曜日には近くの坂道で一緒にソリ滑りをしていた女の子が、コースをはずれて、木だか棒だかに足を打ってけがをする。レントゲンの結果、捻挫だけで骨折はしていなかったと聞いてほっとするが、新聞にはソリ滑りで怪我した人がたくさん病院に来ていると報道されている。

  • うちのソリはプラスチックで、金属の刃がついているソリに比べて滑りが悪い。それに舵取りの棒の回りのプラスチックにひびが入って割れてきた。それで夫はひび割れしているところを接着剤やらテープやらで補強し、刃代わりに断面がコの字の金属の棒(棚を作るのに使うもの)を取り付けることにした。月曜日はその試運転。なかなか良く滑る。

  • Mom & Dadは月曜に帰宅。でも停電が続いているから、近くのホテルに泊ることにしたと連絡してきた。アトランタまではI 75そのあとI 20、431経由。道はそれ程困難ではなかったようだ。家の中でも水道管が破裂している可能性があるから、溶け出す前に戻って調べておきたかったに違いない。

  • 午後3時現在で、雪や氷はかなり柔らかくなって来ているけど、まだ辺り一面真っ白。この分だと明日も学校が休みになるかもしれない。

  • 店は開いているから、食料の心配はしなくてもいい。それにしても、雪で閉じこめられるたびに思うのだけれど、なんで皆パンとミルクを買いだめするのだろうか。停電になってもパンとミルクで食い繋げるということなのだろうけど、暖まるだけの暖房の手段があれば料理も可能というのが我が家の結論で、日頃余り食べないパンやミルクを買いだめするという発想にならない。ポータブルの石油ストーブの中にはお湯を沸かせるような構造になっていないものもあるのかもしれない。

  • ホームページへ|日誌インデックスへ|お便りは eueda@hiwaay.net上田悦子