白状すると、昨日、もうこれは自分で何とか応急手当をするしかないと思って、はしごを取り出しておっかなびっくり、登ってみたのだ。でも、40度は有りそうな傾斜で、結局屋根に足を乗せずに降りてきた。屋根に登ったことがないわけではないけど、あれは悪戯盛りの子どものときのことだった。
屋根屋は天気のいい日に電話をするのがいいと結論を出して、今朝また、以前に電話したことのない屋根屋を探して、電話したら、これも留守番電話。地元アラバマなまりの年配の女性の声、奥さんに違いない。お昼になって電話が戻ってきた。今度は年配の男性の声、やはりアラバマなまりだ。場所を説明したら、2時頃見に来てくれた。もう可成の年のおじいさんで、「枯れ木」を連想してしまう深い皺とやせ細った体格。私の懸念をよそに、私が昨日びびって降りてきた同じはしごをすいすいと登って屋根へ。
診断は、チムニーの周りに落ち葉や木の枝が蓄積して、水が溜まるようになっていたため、屋根とチムニーの間のシールに使われている金属の板がさびてしまったのだそうだ。修理は、このシール(flashing)を取り替えて、その周りの屋根の葺き替えをしなければならないとのこと。修理代150ドル。今日は溜まっているごみを取り除いて乾くようにしておいて、月曜には修理に来てくれるとのこと。やれやれ。
屋根屋一つでこうなんだから、自分でゼネコンやって家を建てたミシガンの義姉さんが職人さんには苦労させられたとぼやくのも無理はない。来ると言った日に来ないのはしょっちゅう、途中までやって消えてしまう人やら、ちょっとしたことですぐにへそを曲げて、帰ってしまう人やらで、コーディネートしたスケジュールがめちゃくちゃになる。それで完成するのに予定の倍以上かかったらしい。Thanksgivingの休みにその新築の家をミシガンに訪ねていった折りに、This New Houseとかいうタイトルで本でも書いたら、と聞いたら、"Too painful to remember"とうい答え。それで"That's what sells."と言ったら少しは気持ちが動いたようだった。
ちなみに、This New Houseというのは、古い家の改築過程を見せるThis Old Houseというパブリック・テレビの人気番組をもじったタイトル。
ホームページへ|日誌インデックスへ|お便りは eueda@hiwaay.net( 上田悦子)